オブジェクトデータベース
オブジェクトデータベースとは、オブジェクト指向プログラミングの概念を取り入れたデータベース管理システムの一種です。データをオブジェクトの形式で格納し、オブジェクト指向プログラミング言語とシームレスに統合できるように設計されています。これは、リレーショナルデータベース（RDBMS）が行列形式のデータを扱うのとは対照的です。
特徴
オブジェクトの格納
データベース内のエンティティは、クラスのインスタンス（オブジェクト）として格納されます。これには、属性（データフィールド）やメソッド（操作）が含まれます。
オブジェクト指向の概念
継承、ポリモーフィズム、エンカプセレーションなどのオブジェクト指向プログラミングの概念をサポートします
オブジェクトID
各オブジェクトは一意のオブジェクトIDを持ち、このIDを用いてオブジェクトを識別します。
クエリ言語
オブジェクト指向クエリ言語OQL(Object Query Language)を使用してデータを操作します。これは、SQLに似ていますが、オブジェクトの特性を反映した機能が追加されています。
メリット・デメリット
メリット
・データベースのデータモデルとアプリケーションのデータモデルが一致するため、データのマッピングが不要となる
・ネストされたオブジェクトや多対多の関係など、複雑なデータ構造を自然に扱うことができる
・オブジェクトの直接アクセスにより、高速なデータ処理が可能
デメリット
・標準化が進んでおらず、製品間の互換性が低い
関連用語
データベース | 今更聞けないIT用語集
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