サイバーセキュリティを根本から書き換える? Claude Mythos(クロード・ミトス)とは

サイバーセキュリティを根本から書き換える? Claude Mythos(クロード・ミトス)とは

今回は、米国で話題になっているClaude Mythos(クロード・ミトス)について、まとめてみます。

トランプ政権のスコット・ベセント財務長官とジェローム・パウエル連邦準備制度理事会議長が米国の銀行に対して、サイバーセキュリティ対策にClaude Mythos(クロード・ミトス)の採用を促したといった情報もでてきていますので、今後はClaude Mythos(クロード・ミトス)の動向には注視しておくべきでしょう。

では、さっそくはじめていきましょう!

Claude Mythos(クロード・ミトス)とは

Claude Mythosは、Anthropic社がこれまで開発した中で最も強力なAIモデルです。

特にサイバーセキュリティ分野での能力が突出しており、「あまりにも危険すぎる」として一般公開されていません。

2026年4月現在、Amazon・Apple・Microsoft・Googleなど約40社の限られたパートナー企業にのみ、セキュリティ強化目的でプレビュー版が提供されています。

モデルの位置づけと発覚の経緯

Mythosの存在は、Anthropicの内部ドラフトブログが公開設定のデータキャッシュに誤って保存されていたことで発覚したと言われています。

その文書には「Capybara」という内部コード名も記されており、Claudeのこれまでの最上位モデルであるOpusを超える新たな能力階層を示すものとして位置づけられていたそうです。

Mythosは既存のHaiku/Sonnet/Opusという3層構造の上に位置する、新たな第4のティアとして設計されています。

これはOpenAIがGPT-4系列とは別にo1・o3系列を設けた動きと構造的に類似しており、単なるモデルの更新ではなくモデルファミリーの再定義を意味しています。

サイバーセキュリティ能力の飛躍的向上

Mythosが最も注目される理由はその自律的な脆弱性発見・悪用能力です。

Anthropicの研究者による発信をみてみると、Mythos Previewは主要なOSやWebブラウザを含む広範なシステムにおいて、数千件の高・深刻度バグとソフトウェア欠陥を検出することができたということです。

つまり、Mythosは脆弱性を特定するだけでなく、人間の指示を待たずに自律的に攻撃シーケンスを計画・実行し、複数のシステムを横断して動作することが可能だということになります。

これはサイバーセキュリティ対策として利用すれば、これまでにないレベルでのセキュリティ対策を実施することができますが、もし、万が一、悪意のある使われ方をされたら、システムの完全のっとりや完全停止レベルでの被害を与えるツールになる可能性があるものです。

2026年4月7日に投稿されているAnthropicのブログには、既存のベンチマークのほとんどを飽和(saturate)させてしまったため、Anthropicの評価チームはベンチマークではなく実世界のゼロデイ脆弱性発見をモデル能力の指標に切り替えたとの記述が残されています。

つまり、ゼロデイ(未知の脆弱性)を使うことで、モデルが単に既知の解法を記憶しているのか、真に新規の能力を持つのかを区別できるためということです。

Anthropicが公開したMythosのシステムカードに記載された内容

システムカードとは何か

まず、システムカード(System Card)??と思う方が多いと思いますので軽く解説しておきます。

システムカード(System Card)とは、新しいAIモデルをリリースする際に企業が公開する「能力と危険性の公式報告書」のことです。

いわば「この車のスペックと危険箇所をまとめた説明書」のような文書で、業界の透明性基準として定着してるものですが、日本国内では正直なところ、ほとんどみたことはありません。

話を本題に戻しますが、今回、Anthropicが公開したMythosのシステムカードは、生体兵器へのリスク評価から精神科医による心理分析まで含む244ページに及ぶ文書となりました。

これはモデルを一般公開せずにシステムカードを発行するという、Anthropicとしても前例のない対応となったそうです。

つまり「このモデルは公開できないほど危険だが、なぜそう判断したかを世界に説明する義務がある」というnthropicとしての姿勢の表明だったようです。

APPSWINGBYは、最先端の技術の活用と、お客様のビジネスに最適な形で実装する専門知識を有しております。AI開発から既存の業務システムへの統合などの他、リファクタリング、リアーキテクチャ、DevOps環境の構築、ハイブリッドクラウド環境の構築、システムアーキテクチャの再設計からソースコードに潜むセキュリティ脆弱性の改修の他、テクノロジーコンサルティングサービスなど提供しています。

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この記事を書いた人
株式会社APPSWINGBY
株式会社APPSWINGBY マーケティング

APPSWINGBY(アップスイングバイ)は、アプリケーション開発事業を通して、お客様のビジネスの加速に貢献することを目指すITソリューションを提供する会社です。

ご支援業種

情報・通信、医療、製造、金融(銀行・証券・保険・決済)、メディア、流通・EC・運輸 など多数

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監修
APPSWINGBY CTO川嶋秀一
株式会社APPSWINGBY  CTO 川嶋秀一

動画系スタートアップや東証プライム上場企業のR&D部門を経て、2019年5月より株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTO。
Webシステム開発からアプリ開発、AI導入、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトまで幅広く携わる。
C, C++, C#, JavaScript, TypeScript, Go, Python, PHP, Java などに精通し、Vue.js, React, Angular, Flutterを活用した開発経験を持つ。
特にGoのシンプルさと高パフォーマンスを好み、マイクロサービス開発やリファクタリングに強みを持つ。
「レガシーと最新技術の橋渡し」をテーマに、エンジニアリングを通じて事業の成長を支えることに情熱を注いでいる。

APPSWINGBY CTO川嶋秀一
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動画系スタートアップや東証プライム上場企業のR&D部門を経て、2019年5月より株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTO。
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