リファクタリングの費用
リファクタリングサービスは、ソフトウェア開発プロジェクトにおいて非常に重要な役割を果たします。リファクタリングコードの品質を向上させ、保守性を高め、将来の機能追加や修正を容易にするために、既存のコードの構造を改善するプロセスです。
この記事では、リファクタリングサービスを提供する際の費用（コスト）について解説します。
リファクタリングの重要性
ソフトウェア開発では、時間が経過するにつれて、コードの複雑さやデッドコードが増し、新たな機能の追加やバグ修正が難しくなることがあります。リファクタリングは、このような問題を解決するために不可欠な工程で、リファクタリングにより、コードの可読性が向上し、バグが減少し、開発速度が加速します。
リファクタリングのコストについてご紹介する前に、少しだけリファクタリングの重要性、メリットについてご紹介します。既にリファクタリングの重要性についてご承知の方は読み飛ばしてください。
保守性の向上
リファクタリングは、コードの可読性を向上させるため、他の開発者がコードを理解しやすくします。保守性が高まると、バグの修正や新機能の追加が容易になります。また、将来の拡張や変更に対応するための準備が整います。
バグの発見と修正の促進
リファクタリングは、コードの重複を減らし、不要な部分を削除するなど、コードの品質を向上させます。これにより、バグの発生率が低下し、バグを見つけやすく修正しやすくなります。
パフォーマンスの向上
リファクタリングによって、効率的なアルゴリズムやデータ構造が適用されることがあります。これにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上し、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
保守性の向上
コードがリファクタリングされると、変数名や関数名が意味のあるものになり、コメントが追加されます。その結果、他の開発者がコードを理解しやすくなります。また、新たにプロジェクトに参加する開発者にとっても、より早くプロジェクトに貢献できるようになります。
コードベースのシンプル化
リファクタリングによって、不要なコードや複雑な構造が削除され、コードベースがシンプル化されます。シンプルなコードベースは、メンテナンスやテストが容易になります。
リファクタリングサービスの費用
リファクタリングサービスの費用は、いくつかの要素に基づいて決定されます。以下に、リファクタリングを実施する際の費用に影響を与える主な要素をいくつか挙げます。
ソースコードの規模と作業範囲
リファクタリングの対象となるソースコードの規模や複雑さは、費用に影響を与えます。大規模で複雑なコードベースをリファクタリングする場合、それに対応するための熟練の技術やノウハウをもつ技術者、時間と労力が必要になります。
その為、リファクタリングを行う際の費用見積の際には、事前にNDA（秘密保持契約）を締結した上で、ソースコードを共有頂き、ソースコードの状態、ソースコードの規模（コードの量）を確認させて頂いた後に、正確な見積もりを作成する流れとなります。
技術的な要件
リファクタリングに必要な技術的な知識やスキルも、費用に影響を与えます。特定の技術やプログラミング言語や特定のクラウド、アーキテクチャに精通したエキスパートが必要な場合、そのエキスパートの時間に応じて費用が変動します。
テストと品質保証
リファクタリング後の品質保証やテスト作業も重要です。新しいコードが既存の機能と互換性があり、期待通りに機能することを確認するためのテスト作業には時間とリソースが必要です。
APPSWINGBYでは、品質保証が必要なプロジェクトと判断した場合には、テスターの他、専任のQA（Quality Assurance：正常に作動するか、スムーズな操作性を実現しているかなど、さまざまな角度から品質を検証品質保証を主とするエンジニア）をご提案させて頂いています。
作業の緊急性と時間枠
ファクタリングの実施時期や緊急性も、費用に影響を与えます。急いで実施する必要がある場合や、特定の期限内に完了させる必要がある場合、追加のリソースや時間を割り当てる必要があります。
サポートとメンテナンス
リファクタリング後のサポートやメンテナンスにかかる費用も考慮する必要があります。APPSWINGBYでは、リファクタリング後のお客様の要望にあわせて、ソースコードの納品なのかプロダクション環境・ステージング環境・検証環境の構築まで行うのか、また、継続した保守開発まで行うのかなど、お客様の開発体制や状況にあわせて対応しています。
ソフトウエアのバグ・不具合、セキュリティ脆弱性の改修、OSやミドルウエア、開発言語のバージョンアップ、機能追加などに課題や問題がありましたら、APPSWINGBYのお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。
この記事を書いた人
株式会社APPSWINGBY マーケティング
APPSWINGBY（アップスイングバイ）は、アプリケーション開発事業を通して、お客様のビジネスの加速に貢献することを目指すITソリューションを提供する会社です。
ご支援業種
情報・通信、医療、製造、金融（銀行・証券・保険・決済）、メディア、流通・EC・運輸 など多数
監修
株式会社APPSWINGBY
CTO 川嶋秀一
動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。
