ブラックボックスとは

ブラックボックスとは、内部の構造や動作原理が不明瞭なシステムや装置、ソフトウェアなどを指す言葉です。

利用者は、その内部構造や仕組みを理解していなくても、入力に対して期待通りの出力が得られれば問題なく利用できます。

例えば、テレビのリモコンは、ユーザーにとってブラックボックスです。内部の電子回路や信号の仕組みを知らなくても、ボタンを押せばテレビが操作できます。

ブラックボックス化

システムやソフトウェア開発において、設計や構造の詳細が分からなくなること、あるいは意図的に第三者に分からないようにすることを「ブラックボックス化」と言います。

ブラックボックス化は、以下の状況で発生する可能性があります。

  • 開発担当者の変更: 開発担当者が変更になり、前任者から十分な情報共有が行われなかった場合
  • ドキュメント不足: 設計書や仕様書などのドキュメントが不足している場合
  • 複雑なシステム: システムが複雑化し、全体像を把握することが困難になった場合
  • セキュリティ対策: セキュリティ上の理由から、意図的に内部構造を隠蔽する場合
  • 知的財産保護: 企業秘密や特許などの知的財産を保護するために、ソースコードを公開しない場合

ブラックボックスのデメリット

  1. 問題発生時の原因究明が困難: 内部構造が不明瞭なため、問題が発生した場合、原因を特定することが難しい場合があります。
  2. 改修が困難: 内部構造を理解していないと、改修作業が困難になる場合があります。
  3. ブラックボックステストの必要性: ブラックボックス化されたシステムは、外部からの入力と出力に着目したブラックボックステストを十分に行う必要があります。

ブラックボックスは、内部構造や動作原理が不明瞭なシステムや装置、ソフトウェアなどを指します。利用者にとって使いやすく、開発効率やセキュリティの向上に繋がるメリットがある一方、問題発生時の原因究明や改修が困難になるデメリットも存在します。

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