非リレーショナルデータベース(NoSQL)
非リレーショナルデータベース(NoSQL)とは、リレーショナルデータベース（RDB）に該当しないデータベースのことを指し、スキーマレスで、柔軟なデータモデルと高いスケーラビリティが特徴です。NoSQLという呼び名ですが、「SQLを使用しない」のではなく「SQLのみではない」という意味となります。
非リレーショナルデータベース(NoSQL)の特徴
スケーラビリティ
システムに複数のサーバーを追加して、負荷を分散させること(水平スケーリング)が容易であり、大量のデータや高負荷の状況にも対応しやすい。
スキーマレス
データスキーマを事前に定義する必要がなく、動的にデータ構造を変更できます。
主な非リレーショナルデータベース
データの保存方法や使用ケースに応じてさまざまな種類があります。以下に、主要なNoSQLデータベースのタイプとそれぞれの代表的なデータベースを挙げます
キー-バリュー型データベース
・Redis
・Amazon DynamoDB
・Riak
ドキュメント指向データベース
・MongoDB
・CouchDB
・RethinkDB
列指向データベース
・Apache Cassandra
・HBase
・Google Bigtable
グラフデータベース
・Neo4j
・Amazon Neptune
・ArangoDB
時系列データベース
・InfluxDB
・TimescaleDB
オブジェクトデータベース
・db4o
・ObjectDB
メリット・デメリット
メリット
・柔軟なデータモデルを採用しているため、さまざまな形状や構造のデータを簡単に管理・操作できる
・非リレーショナルデータベースはオープンソースのものが多いため、初期投資コストを低く抑えられる
・データの読み書きを高速化するための設計がされているデータベースが多い為、迅速なデータの取得や更新が可能
デメリット
・標準のクエリ言語を持っていないため、データベースごとに異なる操作方法やAPIを学ぶ必要がある
・非リレーショナルデータベースは比較的新しい為、バックアップなどの周辺ツールが不十分な場合がある
関連用語
データベース | 今更聞けないIT用語集
スケーラビリティ | 今更聞けないIT用語集
キーバリュー型データベース | 今更聞けないIT用語集
ドキュメント指向データベース | 今更聞けないIT用語集
列指向データベース | 今更聞けないIT用語集
グラフデータベース | 今更聞けないIT用語集
時系列データベース | 今更聞けないIT用語集
オブジェクトデータベース | 今更聞けないIT用語集
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