モダナイゼーションとは
モダナイゼーションとは、既存のシステムやアプリケーション、インフラストラクチャなどを、最新の技術やアーキテクチャに合わせて刷新することです。日本語では「近代化」や「現代化」と訳されます。
モダナイゼーションの必要性
長年運用されてきたシステム(レガシーシステム)は、以下のような課題を抱えているケースが多く、モダナイゼーションが必要となります。
- 技術の陳腐化: 古い技術が使われており、最新の技術やフレームワークに対応できない。
- 保守性の低下: システムの改修を重ねるごとに、コードが複雑化し、バグの発生や修正が難しくなる。
- セキュリティリスクの増大: 古いシステムは、セキュリティ脆弱性が発見されても、対応が遅れたり、対応が難しかったりする。
- パフォーマンスの低下: ハードウェアの老朽化やデータ量の増加により、システムのパフォーマンスが低下する。
- 運用コストの増加: 古いシステムの維持・管理には、高額な費用がかかる。 ビジネスの変化への対応が困難: 新しいビジネスニーズに対応するために、システムの改修が必要となるが、既存のアーキテクチャでは対応が難しい。
モダナイゼーションの対象
モダナイゼーションの対象となるのは、以下のようなものがあります。
- アプリケーション: 業務アプリケーション、Webアプリケーション、モバイルアプリケーションなど
- インフラストラクチャ: サーバー、ネットワーク、ストレージなど
- データ: データベース、データウェアハウスなど
- プロセス: 開発プロセス、運用プロセスなど
モダナイゼーションの手法
モダナイゼーションには、様々な手法があります。
- リプレース: 既存のシステムを、全く新しいシステムに置き換える。
- リホスト: 既存のシステムを、新しいプラットフォーム(クラウドなど)に移行する。
- リプラットフォーム: 既存のシステムを、一部変更を加えて、新しいプラットフォームに移行する。
- リファクタリング: コードの内部構造を改善する。
- リアーキテクチャ: システムのアーキテクチャを根本的に見直し、再構築する。
- カプセル化: 既存のシステムをAPIでラップし、新しいシステムから利用できるようにする。
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