アクティビティ図とは

アクティビティ図とは、UML(統一モデリング言語)で定義されている図の一つで、システムやビジネスプロセスにおける一連の活動(アクティビティ)の流れを視覚的に表現するための図です。フローチャートと似ていますが、並行処理や条件分岐などをより明確に表現できる点が特徴です。

アクティビティ図の用途

  • 業務フローの可視化: 業務プロセスにおける各ステップや担当者、必要な情報などを明確化し、業務の流れを分かりやすく表現します。
  • システムの振る舞いのモデリング: システムがどのように動作するか、データがどのように処理されるかを視覚的に表現します。
  • ユースケースのシナリオ記述: ユースケース図で定義されたユースケースの具体的なシナリオを記述します。
  • アルゴリズムの可視化: プログラムのアルゴリズムや処理の流れを図解します。

アクティビティ図の構成要素

  1. アクティビティ: 実行される処理や作業を表します。丸みを帯びた長方形で表現します。
  2. 開始ノード: アクティビティ図の開始点を表します。黒丸で表現します。
  3. 終了ノード: アクティビティ図の終了点を表します。黒丸の中に白い黒丸を重ねて表現します。
  4. コントロールフロー: アクティビティ間の流れを表す矢印です。
  5. 分岐ノード: 条件分岐を表します。菱形で表現します。
  6. 結合ノード: 分岐したフローを合流させるノードです。菱形で表現します。
  7. フォークノード: 並行処理の開始を表します。太い線で表現します。
  8. ジョインノード: 並行処理の終了を表します。太い線で表現します。
  9. オブジェクトノード: アクティビティで扱われるオブジェクトを表します。長方形で表現します。

アクティビティ図のメリット

  • 分かりやすさ: 図を用いることで、複雑な処理の流れを視覚的に理解しやすくなります。
  • コミュニケーション促進: 関係者間で共通の理解を形成し、コミュニケーションを円滑化することができます。
  • 設計ミス防止: 処理の流れを可視化することで、設計ミスや漏れを防ぐことができます。
  • 分析・改善: 業務プロセスやシステムの振る舞いを分析し、改善点を特定することができます。

アクティビティ図は、業務フローやシステムの振る舞いを可視化し、関係者間で共有するための有効なツールです。UMLの他の図と組み合わせて利用することで、より効果的にシステム開発を進めることができます。

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