デバッグビルドとは
デバッグビルドとは、開発者がプログラムのバグを発見・修正しやすくするために作成されるビルドのことです。
デバッグビルドには、プログラムの実行状態を詳細に追跡するための情報(デバッグ情報)が含まれており、デバッガと呼ばれるツールを用いてプログラムの動作をステップ実行したり、変数の値を確認したりすることができます。
デバッグビルドの特徴
デバッグビルドは、主に以下の特徴を有しています。
- デバッグ情報の付加: プログラムの変数名や行番号などの情報を含むデバッグ情報が付加されます。
- 最適化の抑制: コンパイラによるコードの最適化を抑制することで、デバッグ作業がしやすくなります。
- アサーションの有効化: プログラムの異常を検出するためのアサーションが有効化されます。
- シンボル情報の付加: プログラムの関数名や変数名などのシンボル情報が付加されます。
デバッグビルドのメリット
- バグの発見・修正の効率化: デバッグ情報やシンボル情報により、バグの原因を特定しやすくなるため、デバッグ作業を効率的に行うことができます。
- プログラムの動作確認: ステップ実行やブレークポイントの設定など、デバッガの機能を利用することで、プログラムの動作を詳細に確認することができます。
- 異常検出の強化: アサーションを有効化することで、プログラムの異常を早期に検出することができます。
デバッグビルドのデメリット
- 実行速度の低下: 最適化が抑制されるため、リリースビルドに比べて実行速度が遅くなります。
- ファイルサイズの増大: デバッグ情報やシンボル情報が付加されるため、リリースビルドに比べてファイルサイズが大きくなります。
デバッグビルドは、開発段階において、プログラムのバグを発見・修正するために活用されます。デバッガと組み合わせて使用することで、プログラムの動作を詳細に追跡し、バグの原因を効率的に特定することができます。
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