Google AIモードで激減したオーガニック流入を復活させる戦略的アプローチ

はじめに:緊急事態としてのAIモード影響と開発部門の役割
Google AIオーバービューによる深刻な影響の実態
2024年5月、Googleが本格的に展開を開始したAI Overviewsは、企業のデジタルマーケティング戦略に壊滅的な打撃を与えています。特に技術系B2B企業において、その影響は想像以上に深刻な状況となっています。
Google AI Overviewsとは
Google AI Overviewsとは、検索結果の最上部にAIが生成した回答を表示する機能です。
従来であれば、ユーザーは検索結果から適切なWebサイトをクリックして詳細情報を得ていました。しかし現在は、AIが複数のソースから情報をまとめて直接回答を提示するため、多くのユーザーがWebサイトを訪問することなく検索を終了してしまう「ゼロクリック検索」が急激に増加しています。
最新の調査データによると、AI Overviewsの表示により、検索結果からのクリック率が最大32%低下していることが明らかになっています。
さらに深刻なのは、B2B企業やSaaS業界においては、この影響がより顕著に現れている点です。
この現象は一時的なものではありません。
Google自身がAI Overviewsの表示頻度を急速に拡大しており、2024年8月時点で約10,000キーワードだった表示対象が、2025年5月には172,000キーワードを超えるまでに成長しています。
つまり、この影響は今後さらに拡大していくことが予想されます。。。
B2B技術系サイトでのトラフィック激減データ(25-70%減)
B2B技術系企業が直面している現実は、数字を見れば一目瞭然です。
業界全体での調査結果を詳しく分析すると、以下のような深刻な状況が浮き彫りになります。
デジタルコンテンツ業界の某非営利国際貿易協会の調査によると、出版業界の会員企業の大多数が、AI Overviewsの影響でGoogleからの流入が1%から25%減少していることが報告されています。
しかし、B2B技術系サイトにおいては、この減少幅がさらに大きくなる傾向があります。
具体的な被害事例を見ると
- 大手テクノロジーメディアでは、オーガニックトラフィックが最大79%減少
- SaaS系Webサイトでは平均15.49%の流入減少
- エンタープライズ向けソリューションサイトでは20-40%のトップファネル流入減少
- 技術仕様や製品比較などの情報提供サイトでは、最大70%のトラフィック減少
この数字の背景には、B2B技術系のキーワードがAI Overviewsの表示対象になりやすいという構造的な問題があります。
技術的な質問、ソリューション比較、実装方法の説明など、これまでB2B技術系サイトが得意としてきた分野の多くが、AIによる直接回答で完結してしまう傾向が強まっています。
APPSWINGBYでも、実験的に「今更聞けないIT用語辞典」という技術系キーワードサイトを公開運営しているのですが、2025年9月9日より開始したGoogle AIモードの影響が具体的な数字として表れてきています。

上記はGoogle Search Consoleのグラフです。会社がおやすみになる土曜日日曜日にサイトへの流入数が減るのはB2Bサイトのよくあるパターンですが、平日のサイトへの流入量が目に見える形で減少してきています。
この問題の深刻な点は、この影響が単なるトラフィック減少にとどまらず、リード獲得や営業機会の創出に直結していることです。
多くの企業が、問い合わせフォームへの誘導やホワイトペーパーのダウンロード数の大幅な減少があると伺っています。
特に注目すべきは、検索順位の上位に位置していたサイトほど影響を受けやすいという傾向がある点です。
これまで検索結果の1位や2位を獲得していた技術系コンテンツが、AI Overviewsの情報源として使用されてしまい、結果としてクリックされることなく終わってしまうケースが多発しています。
次のセクションでは、開発部門による現状分析とデータ収集についてのご紹介を予定しています。
解説記事「Google AIモードで激減したオーガニック流入を復活させる戦略的アプローチ」の続きは
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この記事を書いた人

株式会社APPSWINGBY マーケティング
APPSWINGBY(アップスイングバイ)は、アプリケーション開発事業を通して、お客様のビジネスの加速に貢献することを目指すITソリューションを提供する会社です。
ご支援業種
情報・通信、医療、製造、金融(銀行・証券・保険・決済)、メディア、流通・EC・運輸 など多数

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監修

株式会社APPSWINGBY CTO 川嶋秀一
動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。

株式会社APPSWINGBY CTO 川嶋秀一
動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。