セキュリティ対策は万全?2025年の脅威から企業を守るシステム開発

セキュリティ対策は万全?2025年の脅威から企業を守るシステム開発

あれだけ暑かった東京も、すっかり肌寒くなった今日この頃ですが、、2025年もあと残すところ約2か月、、

ということで、今回は、”セキュリティ対策は万全?2025年の脅威から企業を守るシステム開発”と題して、2025年にむけたセキュリティ対策関連の情報を何回かにわけて、ご紹介していこうと思います。

はじめに:激化するサイバー攻撃、2025年のセキュリティ脅威

デジタル化が加速する現代において、サイバー攻撃は企業にとって深刻な脅威となっています。近年、その手口はますます巧妙化・複雑化し、被害規模も拡大傾向にあります。2025年には、AI技術の進化や社会情勢の変化を背景に、さらに新たな脅威が出現すると予想されます。

近年におけるサイバー攻撃の傾向と被害状況

近年、ランサムウェアによる被害が急増しています。ランサムウェアとは、企業のシステムやデータを暗号化し、その復号と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。攻撃者は、企業の業務を停止させ、多額の身代金を要求することで、甚大な被害を与えます。標的型攻撃も増加傾向にあります。特定の企業や組織を狙い撃ちにし、機密情報や個人情報の窃取を目的とした攻撃です。攻撃者は、事前に標的となる企業を綿密に調査し、巧妙な手口で攻撃を仕掛けてきます。

これらのサイバー攻撃による被害は、金銭的な損失だけでなく、企業の評判失墜、顧客離れ、業務停止など、多岐にわたります。IPA(情報処理推進機構)の調査によると、2022年度に発生したセキュリティインシデントの件数は6,091件で、前年度比13.4%増加しています。また、被害額は100万円以上1億円未満のインシデントが最も多く、全体の約4割を占めています。

2025年に予想される新たな脅威

2025年には、AI技術の進化や社会情勢の変化を背景に、以下のような新たな脅威が出現すると予想されます。

  • AIを悪用した攻撃: 攻撃者は、AI技術を悪用し、より高度で巧妙な攻撃を仕掛けてくる可能性があります。例えば、AIを用いて標的のシステムの脆弱性を自動的に発見したり、人間のように自然な文章で標的を騙すフィッシングメールを作成したりすることが考えられます。
  • サプライチェーン攻撃: 企業のサプライチェーンを狙った攻撃が増加すると予想されます。攻撃者は、サプライチェーンの weakest link を狙い、そこから標的となる企業のシステムに侵入を試みます。セキュリティ対策が脆弱な中小企業がサプライチェーンに含まれている場合、そこから大企業のシステムに侵入されるリスクが高まります。
  • IoT機器を狙った攻撃: IoT機器の普及に伴い、IoT機器を狙った攻撃が増加すると予想されます。IoT機器はセキュリティ対策が脆弱な場合が多く、攻撃者に悪用されるリスクが高いです。
  • 社会情勢の変化に伴う脅威: 国際情勢の変化や社会不安などにより、サイバー攻撃が激化する可能性があります。国家や政治的な目的を持った攻撃者によるサイバー攻撃が増加する可能性もあります。

システム開発におけるセキュリティ対策の重要性

サイバー攻撃から企業を守るためには、システム開発段階からのセキュリティ対策が重要となります。開発段階でセキュリティ対策をしっかりと行うことで、脆弱性を作り込むことを防ぎ、セキュリティレベルの高いシステムを構築することができます。

  • セキュア開発: セキュア開発とは、セキュリティを考慮したシステム開発手法です。開発プロセス全体でセキュリティ対策を組み込むことで、脆弱性の発生を抑制し、セキュリティリスクを低減します。
  • セキュリティテスト: システム開発の各段階でセキュリティテストを実施し、脆弱性を早期に発見・修正することが重要です。
  • セキュリティ人材の育成: セキュリティ対策を効果的に行うためには、セキュリティに関する専門知識を持つ人材が必要です。企業は、セキュリティ人材の育成に力を入れる必要があります。

サイバー攻撃は、企業にとって深刻な脅威です。2025年には、AI技術の進化や社会情勢の変化を背景に、さらに新たな脅威が出現すると予想されます。企業は、これらの脅威から身を守るために、システム開発段階からのセキュリティ対策を強化し、セキュリティレベルの高いシステムを構築することが重要です。

次回は、”2025年のセキュリティ対策の基礎知識”についてご紹介します。

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この記事を書いた人

株式会社APPSWINGBY

株式会社APPSWINGBY マーケティング

APPSWINGBY(アップスイングバイ)は、アプリケーション開発事業を通して、お客様のビジネスの加速に貢献することを目指すITソリューションを提供する会社です。

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情報・通信、医療、製造、金融(銀行・証券・保険・決済)、メディア、流通・EC・運輸 など多数

監修

APPSWINGBY CTO川嶋秀一

株式会社APPSWINGBY
CTO 川嶋秀一

動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。