UXライティング ~UXを向上させるためコンテンツの文章表現を調整・最適化する技法

今回は、アプリやWebシステムにおいて意外と見落とされやすいUI/UXデザインについての技法のひとついてある「UXライティング」についてのご紹介です。

CONTENTS

  1. UXライティングとは
  2. ユーザー体験にフォーカスしたコンテンツデザイン
  3. UXライティングの効果
  4. ソフトウェアUIだけでなく広範な領域で応用
  5. UXライティングの重要な原則
    ・Plain Language (平易な言語)の使用
    ・読み手意識・使い手思考での作成
    ・コンテキストに合わせた情報設計
    ・適切なタイミングで適切な内容を伝える
    ・時には何も書かない
    ・一貫性を保つ
    ・文章のルールをつくり、ルールを守る
  6. UXライティング技法の具体例
    ・操作説明の最適化 冗長な情報整理、要点の強調
    ・エラーメッセージの改善 不安解消、次ステップ提示
  7. UXライティングの活用法 ~UXライティングの技法を活用した「よくある質問(FAQ)」の例と解説
    ・よくある質問(FAQ)の作成技術 想定質問の体系化

UXライティングとは

UXライティングとは、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させるために、Webサイトやアプリなどのユーザーインターフェース(UI)上で使用されるコンテンツの文章表現を調整・最適化する技法です。のことです。

UXライティングの目的は、ユーザーの理解を促し、行動を促すことです。

従来の技術文書などでは、製品の機能説明や操作手順の提示に主眼が置かれることが多かったのですが、UXライティングはそれに加えて、読者であるユーザーの文脈・状況を考慮したうえで、容易に理解できる情報提示を実現しようとするアプローチをとります。

例えば、製品のエラーメッセージの文章という点で考えてみますと、従来手法であれば単なる技術的なエラー内容の提示にとどまっていましたが、UXライティングの手法を適用することで、ユーザーが状況から感じる不安や疑問にも配慮した上で、次のアクション等を提示することも可能になります。

一言で言えば、「分かりやすく書く技術」ということになります。

ユーザー体験にフォーカスしたコンテンツデザイン

UXライティングが目指すのは、製品やサービスを利用するエンドユーザーにとって、情報を可能な限り容易かつ円滑に理解できる体験を実現することです。

従来の技術文書が「作り手側の論理」に基づいていたとすれば、UXライティングは「使い手側の論理」を中心に据えたアプローチといえます。

例えば、複雑な技術用語を極力避け、平易な表現を用いる。操作手順は多くのユーザーが迷うポイントに注力する。エラーメッセージでは不安軽減を図る。といったテクニックを駆使します。 このようにUXライティングを適用することで、ユーザーがスムーズに製品を活用できることを助け、ひいてはユーザーエクスペリエンスの向上を実現するのです。

UXライティングの効果

UXライティングの主な効果は次の通りです。

ユーザーの理解促進

  • ユーザーがテキストを読みやすく、理解しやすくなることで、ユーザーの満足度や信頼度が高まります。
  • ユーザーが求めている情報を、わかりやすく伝えることで、ユーザーのストレスを軽減することができます。

行動促進

  • ユーザーに行動を促すためのテキストを効果的に作成することで、コンバージョン率の向上につながります。
  • ユーザーのニーズや心理を理解した上で、適切なテキストを作成することで、ユーザーの行動を促すことが可能になります。

ブランドイメージの向上

  • ユーザーに親しみやすさや信頼感を与えるテキストを作成することで、ブランドイメージの向上につながります。
  • ユーザーに寄り添った、丁寧でわかりやすいテキストを作成することで、ユーザーの好感度を高めることができます。

ソフトウェアUIだけでなく広範な領域で応用

UXライティングの適用領域は、ソフトウェア製品やWebサービスのUIに限定されるものではありません。

例えば紙の取扱説明書でも、UXライティング技法を利用することで、ユーザー理解度の向上や操作支援が可能です。最近では政府機関の文章情報や手続き案内、金融商品の説明資料といった文書でもUXライティング手法が取り入れられるケースが増えています。

文章での情報提供を行う以上、読み手であるユーザーの文脈を考慮し…

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UXライティングの重要な原則

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