バイナリとは

バイナリは、コンピュータが直接理解し実行できる、0と1の二進数で構成されたデータやプログラムのことです。

バイナリの概要と目的

バイナリ(Binary)は、文字通り「二進数」を意味し、コンピュータの最も基本的な言語です。私たちが普段使用している文書ファイル、画像、音楽、そしてアプリケーションのプログラムなど、コンピュータが扱うすべてのデータは、最終的にはこのバイナリ形式に変換されて処理されます。

主な目的は、コンピュータが効率的にデータを処理し、命令を実行できるようにすることです。人間が書いたプログラムは、コンパイラやインタプリタによってバイナリコードに変換されて初めて、コンピュータのプロセッサが実行可能になります。

バイナリの主な種類と用途

バイナリデータは、その内容と用途によって、大きく2つに分類できます。

1. 実行可能ファイル(Executable Files)

  • 概要:
    • コンピュータのCPUが直接実行できる命令の集合体です。
  • 用途:
    • アプリケーションのプログラム本体や、OSのカーネルなどがこれに該当します。Windowsの.exeファイルやmacOSの.appファイルは、このバイナリ形式で構成されています。

2. バイナリデータファイル

  • 概要:
    • 実行可能な命令を含まず、構造化されたデータそのものを二進数で保存したファイルです。
  • 用途:
    • 画像(.jpeg.png)、音声(.mp3)、動画(.mp4)などのファイル形式は、このバイナリデータファイルに分類されます。これらは、テキストデータのように人間が直接読み取ることは困難であり、専用のソフトウェアで解釈する必要があります。

バイナリとテキストの違い

バイナリと対比されるのがテキスト(テキストファイル)です。

特徴バイナリテキスト
形式0と1の二進数人間が読める文字コード
内容命令、画像、音声など文字列、ソースコードなど
読み取り専用ソフトが必要テキストエディタで可
容量効率的に保存可能バイナリより大きくなる傾向
バイナリとテキストの違い

例えば、プログラムのソースコード(例:int a = 1;)はテキスト形式で書かれていますが、これをコンパイルすると、コンピュータが実行できるバイナリ形式のファイルに変換されます。

バイナリ形式は、コンピュータがデータを最も効率的に扱える形式であり、あらゆるデジタル情報の基盤となっています。

関連用語

ソフトウェア開発 | 今更聞けないIT用語集
プログラミング言語 | 今更聞けないIT用語集
ソフトウェアエンジニアリング

お問い合わせ

システム開発・アプリ開発に関するご相談がございましたら、APPSWINGBYまでお気軽にご連絡ください。

APPSWINGBYの

ソリューション

APPSWINGBYのセキュリティサービスについて、詳しくは以下のメニューからお進みください。

システム開発

既存事業のDXによる新規開発、既存業務システムの引継ぎ・機能追加、表計算ソフトによる管理からの卒業等々、様々なWebシステムの開発を行っています。

iOS/Androidアプリ開発

既存事業のDXによるアプリの新規開発から既存アプリの改修・機能追加まで様々なアプリ開発における様々な課題・問題を解決しています。


リファクタリング

他のベンダーが開発したウェブサービスやアプリの不具合改修やソースコードの最適化、また、クラウド移行によってランニングコストが大幅にあがってしまったシステムのリアーキテクチャなどの行っています。