エッジAIとは

エッジAIとは、AI(人工知能)の処理を、クラウドなどのデータセンターではなく、デバイス自体やその近傍のエッジ(端末)で行う技術のことです。

近年、IoT(Internet of Things)デバイスの普及により、様々なデータが生成されるようになりました。これらのデータをクラウドに集約してAI処理を行う方法が一般的でしたが、以下の課題がありました。

  • 通信遅延: クラウドとの間でデータをやり取りするため、リアルタイム性が求められる処理には不向きです。
  • 通信コスト: 大量のデータをクラウドに送信するため、通信コストが増大します。
  • プライバシー: データをクラウドに送信するため、セキュリティやプライバシーの懸念があります。

これらの課題を解決するために、エッジAIが注目されています。

エッジAIの仕組み

エッジAIでは、デバイス自体にAIチップやソフトウェアを搭載し、データの収集から分析、推論までをエッジ側で行います。

エッジAIのメリット

エッジAIには、以下のようなメリットがあります。

  • 低遅延: データ処理をエッジ側で行うため、リアルタイム性が向上します。
  • 低コスト: クラウドへのデータ送信量を減らすことで、通信コストを削減できます。
  • 高セキュリティ: データをエッジ側で処理するため、セキュリティやプライバシーを保護できます。
  • オフライン処理: ネットワークに接続できない環境でも、AI処理を実行できます。

エッジAIの活用事例

エッジAIは、様々な分野で活用されています。

  • 自動運転: 車載カメラやセンサーから得られたデータをリアルタイムに処理し、安全な運転を支援します。
  • 産業用ロボット: 作業状況をリアルタイムに分析し、効率的な作業を支援します。
  • スマートホーム: 宅内の家電製品やセンサーから得られたデータを分析し、快適な生活環境を提供します。
  • 医療: 患者の生体情報をリアルタイムに分析し、適切な医療処置を支援します。

エッジAIの課題

エッジAIには、以下のような課題もあります。

  • デバイスの性能: エッジ側でAI処理を行うためには、高い処理能力を持つデバイスが必要です。
  • ソフトウェア開発: エッジデバイスに特化したAIソフトウェアの開発が必要です。
  • セキュリティ: エッジデバイスのセキュリティ対策を強化する必要があります。

エッジAIは、IoT時代の新たなAI技術として、様々な分野で活用が期待されています。

今後は、エッジデバイスの高性能化や、AIソフトウェアの開発が進むことで、エッジAIの普及が加速すると考えられます。

関連用語

生成AI | 今更聞けないIT用語集
AIガバナンス | 今更聞けないIT用語集
APPSWINGBYシステム開発

お問い合わせ

システム開発・アプリ開発に関するご相談がございましたら、APPSWINGBYまでお気軽にご連絡ください。

APPSWINGBYの

ソリューション

APPSWINGBYのセキュリティサービスについて、詳しくは以下のメニューからお進みください。

システム開発

既存事業のDXによる新規開発、既存業務システムの引継ぎ・機能追加、表計算ソフトによる管理からの卒業等々、様々なWebシステムの開発を行っています。

iOS/Androidアプリ開発

既存事業のDXによるアプリの新規開発から既存アプリの改修・機能追加まで様々なアプリ開発における様々な課題・問題を解決しています。


リファクタリング

他のベンダーが開発したウェブサービスやアプリの不具合改修やソースコードの最適化、また、クラウド移行によってランニングコストが大幅にあがってしまったシステムのリアーキテクチャなどの行っています。