ステートレスアプリケーション とは

ステートレスアプリケーションとは、過去の処理や操作の状態(ステート)を保持せず、各リクエストを独立して処理するアプリケーションのことです。

ステートレスアプリケーションは、スケーラビリティ、可用性、保守性などのメリットがあり、Web API やマイクロサービスなどの現代的なアプリケーション開発で広く採用されています。ただし、クライアント側の負担増加や複雑な処理への対応が難しいといったデメリットもあるため、アプリケーションの特性に合わせて適切に設計する必要があります。

ステートレスアプリケーションの特徴

  • リクエスト単位の処理: 各リクエストは、それ以前のリクエストとは無関係に処理されます。つまり、サーバーはクライアントの状態を記憶せず、各リクエストに必要な情報はそのリクエスト自身に含まれている必要があります。
  • セッション管理の不要: クライアントの状態を保持しないため、セッション管理の仕組みが不要となります。これにより、サーバー側の負荷を軽減し、スケーラビリティを高めることができます。
  • 単純な構造: 各リクエストが独立して処理されるため、アプリケーションの構造がシンプルになり、開発や保守が容易になります。

ステートレスアプリケーションの活用例

  1. Web API: REST API など、Web 上で提供される API は、多くの場合ステートレスな設計になっています。これにより、複数のクライアントからの同時アクセスに対応しやすくなります。
  2. マイクロサービス: 複数の小さなサービスを連携させてシステムを構築するマイクロサービスアーキテクチャでは、各サービスをステートレスにすることで、独立性とスケーラビリティを高めることができます。

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