フォーク(Fork)とは
フォーク(Fork)は、ソフトウェア開発において、既存のソフトウェアプロジェクトから独立した新たな開発プロジェクトを立ち上げること、またはそのプロジェクト自体を指します。
フォーク(Fork)の概要と目的
フォーク(Fork)は、元のプロジェクトのソースコードをコピーして、独自の新しいプロジェクトとして開発を継続する行為です。これは、単にコードをコピーするのではなく、元のプロジェクトの全履歴(コミット履歴)を継承した上で分岐し、独立したリポジトリとして管理されるのが一般的です。
主な目的は、元のプロジェクトの方針と異なる方向で開発を進めたい場合や、元の開発が停滞している場合に、新しい活力を与えることです。オープンソースの世界では、元のプロジェクトのライセンスがそれを許している限り、誰でも自由にフォークして開発を行うことができます。
フォークの主要な種類とケース
フォークには、その目的や発生経緯によっていくつかの種類があります。
1. 協調的フォーク(Cooperative Fork)
- 概要:
- 開発者が元のプロジェクトと協力しつつ、新しいアイデアや実験的な機能を探求するために一時的にフォークを作成するケースです。
- 例:
- 新しい機能のプロトタイプを開発し、テストが完了した後に元のプロジェクトにプルリクエストとして提出してマージしてもらうことを目的とします。これは、GitやGitHubにおける一般的な開発ワークフローの一つです。
2. 対立的フォーク(Competitive Fork)
- 概要:
- 元のプロジェクトの主要な開発者やコミュニティと意見が対立し、根本的に異なる方針で開発を継続するために行われるフォークです。
- 例:
- ソフトウェアのライセンス変更、開発の方向性の相違、セキュリティ問題への対応方針の違いなどが原因で発生します。この場合、元のプロジェクトと新しいフォークは、異なる名前で独立したコミュニティを形成し、競合関係となることがあります。有名な例としては、OpenOffice.orgとLibreOfficeのフォークがあります。
フォークと似た概念にブランチがありますが、両者には明確な違いがあります。
フォークとブランチの違い
特徴 | フォーク(Fork) | ブランチ(Branch) |
目的 | プロジェクトを複製して独立させる | プロジェクト内で並行して開発する |
リポジトリ | 新しい独立したリポジトリ | 元のリポジトリの一部 |
利用ケース | 独自のプロジェクトを立ち上げる、プルリクエストの準備 | 新機能の開発、バグ修正 |
所有者 | フォークを作成したユーザー | 元のリポジトリの所有者 |
フォークはプロジェクト全体を複製して管理するのに対し、ブランチは元のプロジェクト内で開発を分岐させるための機能です。フォークは、オープンソースの世界における「自由な開発」を象徴する重要な概念であり、コミュニティの分裂を引き起こす可能性もありますが、同時に新しいイノベーションの源泉となることもあります。
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