不正アクセスとは

不正アクセスは、正規の権限を持たない者が、コンピュータやネットワーク、データに無断でアクセスする行為のことです。

不正アクセスの概要と目的

不正アクセス(Unauthorized access)は、サイバーセキュリティにおける最も基本的な脅威の一つであり、不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)によって規制されています。

この行為は、単に他人のコンピュータに侵入するだけでなく、企業の機密情報を盗み出したり、ウェブサイトを改ざんしたり、システムを停止させたりするなど、さまざまな犯罪行為につながります。

主な目的は、情報の窃取、システムの破壊、あるいは金銭的利益の獲得です。攻撃者は、他人のパスワードを盗み出したり、システムの脆弱性を悪用したりして、正規の権限を偽装してシステムに侵入します。

不正アクセスの主な手口

攻撃者は、様々な手口を用いて不正アクセスを試みます。

1. パスワードの窃取

  • 概要:
    • 攻撃者がユーザーのパスワードを盗み出す最も一般的な方法です。
  • 手口:
    • ブルートフォース攻撃: 総当たりでパスワードを試す方法。
    • 辞書攻撃: 辞書にある単語や一般的なパスワードを試す方法。
    • フィッシング: 偽のウェブサイトやメールでユーザーを騙し、パスワードを入力させる方法。
    • キーロガー: ユーザーのキーボード入力を記録するソフトウェアやハードウェアを利用する方法。

2. システムの脆弱性悪用

  • 概要:
    • ソフトウェアやシステムの設計上の欠陥(脆弱性)を突き、正規の手順を経ずに侵入します。
  • 手口:
    • SQLインジェクション: データベースを操作するSQL文に、悪意のあるコードを挿入する方法。
    • クロスサイトスクリプティング(XSS): ウェブサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込み、訪問者のブラウザで実行させる方法。

3. 設定の不備

  • 概要:
    • システム管理者やユーザーが、初期設定のまま放置したり、セキュリティ設定を適切に行わなかったりする不備を悪用します。
  • :
    • デフォルトパスワードのままの機器(ルーターなど)に侵入する。
    • 不要なポートを開放したままにして、外部からのアクセスを許してしまう。

不正アクセスへの対策

不正アクセスを防ぐためには、多層的なセキュリティ対策を講じることが重要です。

  • パスワードの強化:
    • 推測されにくい複雑なパスワードを使用し、定期的に変更します。可能であれば二段階認証や多要素認証を導入します。
  • システムの更新:
    • OSやアプリケーションを常に最新の状態に保ち、既知の脆弱性を修正します。
  • セキュリティツールの導入:
    • ファイアウォール、IDS(不正侵入検知システム)、IPS(不正侵入防止システム)などを導入し、ネットワークを監視します。
  • セキュリティ教育:
    • 従業員やユーザーに対して、フィッシング詐欺や不審なメールへの注意喚起など、セキュリティに関する意識を高めるための教育を行います。

不正アクセスは、個人や企業に深刻な損害をもたらす可能性があるため、日頃からの予防策が不可欠です。

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