乱数とは

乱数(Random Number)は、規則性がなく予測不可能な数列を生成する技術です。コンピュータにおける乱数は、シミュレーション、暗号、ゲームなど、様々な分野で活用されています。

乱数の種類

乱数は、生成方法によって以下の2種類に分類されます。

  • 真性乱数(True Random Number):
    • 物理現象(例:放射性物質の崩壊、大気ノイズ)を利用して生成される乱数です。
    • 予測が極めて困難であり、高いセキュリティが求められる用途に適しています。
  • 擬似乱数(Pseudo Random Number):
    • 数学的なアルゴリズムを用いて生成される乱数です。
    • 真性乱数に比べて生成が容易であり、多くのコンピュータシステムで利用されています。
    • 初期値(シード)が同じであれば、常に同じ数列が生成されるため、再現性があります。

乱数の性質

乱数は、以下の性質を持つことが望ましいとされています。

  • 一様性: 全ての数値が等確率で出現する。
  • 独立性: 過去の数値が将来の数値に影響を与えない。
  • 予測不可能性: 次の数値を予測することが困難である。

乱数の応用例

乱数は、様々な分野で応用されています。

  • シミュレーション: 現実世界の複雑な現象を模擬するために利用されます。(例:モンテカルロ法)
  • 暗号: 暗号鍵の生成や暗号化処理に利用されます。
  • ゲーム: ゲームのランダム要素(例:敵の出現、アイテムのドロップ)に利用されます。
  • 統計: ランダムサンプリングや統計的検定に利用されます。
  • 機械学習: モデルの初期化やデータの分割に利用されます。

擬似乱数生成アルゴリズム

擬似乱数を生成するアルゴリズムには、以下のようなものがあります。

  • 線形合同法: 比較的単純なアルゴリズムであり、高速に乱数を生成できます。
  • メルセンヌ・ツイスタ: 高品質な乱数を生成できるアルゴリズムであり、多くのプログラミング言語で標準的に利用されています。

乱数は、予測不可能な数列を生成する技術であり、様々な分野で活用されています。真性乱数と擬似乱数があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

関連用語

機械学習 | 今更聞けないIT用語集
アルゴリズム | 今更聞けないIT用語集
AIソリューション

お問い合わせ

システム開発・アプリ開発に関するご相談がございましたら、APPSWINGBYまでお気軽にご連絡ください。

APPSWINGBYの

ソリューション

APPSWINGBYのセキュリティサービスについて、詳しくは以下のメニューからお進みください。

システム開発

既存事業のDXによる新規開発、既存業務システムの引継ぎ・機能追加、表計算ソフトによる管理からの卒業等々、様々なWebシステムの開発を行っています。

iOS/Androidアプリ開発

既存事業のDXによるアプリの新規開発から既存アプリの改修・機能追加まで様々なアプリ開発における様々な課題・問題を解決しています。


リファクタリング

他のベンダーが開発したウェブサービスやアプリの不具合改修やソースコードの最適化、また、クラウド移行によってランニングコストが大幅にあがってしまったシステムのリアーキテクチャなどの行っています。