保守開発とは?保守開発のプロセスについて詳しく解説

保守開発とは?保守開発のプロセスについて詳しく解説

保守開発のプロセス

システム開発が完了しても、その運用と保守は継続的な作業が必要です。本記事では、保守開発のプロセスに焦点を当て、障害から予防保守までの重要なポイントを解説します。

3.1 障害対応

障害対応は、システムが予期せず停止する際に迅速かつ的確に対処する業務のことですが、実際の運用においては最も緊急を要した業務です。

例えば、サーバーのダウン、データベースのエラーによるサービス停止、アプリケーションのクラッシュ、外部からのサイバーアタックによるシステムダウンなど様々な事例が障害の対象となります。

障害発生時には、まず原因の特定が必要です。ログファイルや監視ツールを駆使して、問題の根源を突き止めます。そして、可能な限り迅速に修正を行います。最悪なケースを想定し、事前にリカバリープランも準備しておかなければなりません。

体験談: 私たちのチームでは、ある日突然、重要なサーバーがダウンしました。ログを分析し、ハードウェアの故障であることを突き止めました。バックアップからサーバーを復旧させ、同時に同じ問題が再発しないよう対策を講じました。

3.2 変更対応

保守開発のプロセスの中で、ビジネスの要求や市場の変化に応じて、システムに変更を加えるということが、現代のシステム保守開発の中では度々発生します。厳しい競争に勝ち抜く為に、システムつまりサービスを常に成長させる為に、開発をとめてはいけないといったバックグランドがある為です。

変更対応は、開発プロセスの一部として継続的に行われます。新機能の追加、既存機能の修正、性能の最適化などがこれに該当します。

変更対応では、まず要件の明確化と変更の範囲を評価します。その後、変更を実装し、テストを通して品質を確保します。そして、変更をリリースし、適切なドキュメントを更新します。

あるプロジェクトでの話になりますが、急な要件変更要件が発生し、極めて緊急性が高かい要件であった為、迅速に対応することを求められたことがありました。そこで、私達は、極めて短い時間で要件と仕様、テスト項目をまとめ、日単位のスプリントで、設計・実装・テストを実施し、短期間でリリースをおこなったということがありました。

変更対応では、対応までの期間がとれているケース、そうではないケースなど様々な状況に確実に対応していくことが求められます。

3.3 機能変更

機能変更は、システムの機能を拡張または修正するプロセスです。ビジネスの要求やユーザーのフィードバックに基づいて行われます。新しい機能の追加や既存機能の改善がこれに該当します。

機能変更には、要件の収集と分析、設計、実装、テスト、リリースという一連のステップが含まれます。また、既存の機能との連携や互換性も考慮する必要があります。

3.4 規制変更への対応

法規制の変化は、企業にとって重要な課題です。システムは、新しい法律や規制に適合する必要があります。このために、規制変更への対応が必要です。

規制変更への対応には、法令や規制の調査と理解が不可欠です。そして、システムに必要な変更を特定し、実装します。さらに、法令遵守を確保するための監査やテストも重要です。

3.5 予防保守

予防保守は、システムが障害や問題に見舞われる前に、予防措置を講じることでシステムの安定性を確保するプロセスのことです。これにより、システムの信頼性を高め、ビジネスの中断を最小限に抑えることができます。

予防保守の重要性

障害の未然防止: 予防保守は、システム内の潜在的な問題を事前に発見し修正するため、予期せぬ障害の発生を防ぎます。

システムのパフォーマンス向上: 定期的なメンテナンスや最適化により、システムのパフォーマンスが向上し、効率的な運用が可能となります。

セキュリティの強化: システムの脆弱性を特定し、セキュリティの脅威に対処することで、システムのセキュリティレベルを向上させます。

予防保守の実践

定期的なシステムチェック: 定期的なシステムチェックや監視を実施し、潜在的な問題を特定します。これには、ハードウェアの健全性、ソフトウェアの更新状況、セキュリティポリシーの適用などが含まれます。

バックアップと復旧計画: データの定期的なバックアップを行い、災害やデータの損失時に迅速に復旧できる計画を策定します。

セキュリティポリシーの適用: 最新のセキュリティパッチやアップデートを適用し、システムを最新のセキュリティ脅威から保護します。

トレンド分析と将来予測: 過去の障害や問題の分析を通じて、将来のリスクを予測し、対策を講じます。

予防保守は、システムの安定性と信頼性を確保するために不可欠です。定期的なメンテナンスと監視、セキュリティの強化、リスクの予測と対策を通じて、システムの健全性を維持し、ビジネスの持続的な運営を支えることが重要です。

前回の記事「保守開発とは?開発・運用・保守についてわかりやすく解説」からお読みください。

この記事を書いた人

株式会社APPSWINGBY

株式会社APPSWINGBY マーケティング

APPSWINGBY(アップスイングバイ)は、アプリケーション開発事業を通して、お客様のビジネスの加速に貢献することを目指すITソリューションを提供する会社です。

ご支援業種

情報・通信、医療、製造、金融(銀行・証券・保険・決済)、メディア、流通・EC・運輸 など多数

監修

APPSWINGBY CTO川嶋秀一

株式会社APPSWINGBY
CTO 川嶋秀一

動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。