「Don’t Make Me Think」が教える直感的なプロダクト作り

現代のSaaS市場において、優れた機能性だけでは成功を保証できません。数多くの競合製品が存在する中で、ユーザーに選ばれ、継続的に利用されるプロダクトを構築するには、UI/UX設計が決定的な役割を果たします。
本記事では、なぜSaaSビジネスにおいてUI/UXが不可欠なのか、その具体的な影響と重要性について詳しく解説します。
競合優位性としてのユーザビリティ
SaaS市場の現状と差別化の課題
SaaS市場は急速に成熟し、多くの分野で機能的な差別化が困難になっています。
例えば、プロジェクト管理ツールを例に取ると、基本的な機能(タスク管理、進捗追跡、チーム collaboration)はほぼ標準化されており、機能面での圧倒的な優位性を築くことは相当に難しい状況です。
このような状況下で、他社との差別化を図るひとつの手段がUI/UXです。
UI/UXの優秀性は持続可能な競合優位性を生み出す重要な要素となるのです。
優れたユーザビリティは、同じ機能を持つ競合製品との間で明確な差別化を実現し、ユーザーの選択基準において決定的な影響を与えます。
ユーザビリティが生み出す具体的な競合優位性
ユーザビリティが生み出す具体的な競合優位性について、考察してみます。
1.学習コストの削減
「学習コスト」は企業にとって見えにく上に、思っている以上に大きな問題です。
社員が立ち上がるまでどれだけ多くの時間と工数、費用がかけられているのか、、、
近年は、従業員に素晴らしい教育環境と時間を提供することが半ば当たり前になってしまったような状況ですが、従業員の学習に係る数字を厳密に計算していくと、従業員の「学習コスト」が非常に大きいことがわかります。
肥大化し続ける学習コスト問題を解決する手段のひとつが「ユーザビリティの改善」、UI/UXの最適化された設計です。
この記事のタイトルでも掲げている「Don’t Make Me Think」、直感的なUI設計をもったUIデザインは、従業員の学習コストを大幅に短縮することができます。
新規のユーザーが製品を習得するまでの時間を大幅に短縮でき、戦力として活躍することができるメリットは企業にとって大きなプラスになるでしょう。
これは特にB2B SaaSを開発する側にとっては非常に重要なポイントになります。
2.作業効率の向上
優れたUI/UXは、ユーザーの日常業務を効率化します。
例えば、頻繁に使用する機能へのアクセスを最適化したり、ワークフローに沿った画面遷移を設計することで、ユーザーの作業時間を御幅に短縮することができるのです。
作業する度に、メニューバーにあるとある機能を毎回探したり、、
メニューボタンからページを何度も何度も遷移して、やっと目的のボタンにたどり着いたり、、、
たまに使いたい機能があるのだが、どこのメニューをドリルダウンしていけばいいのか、たまに使うが故に忘れてしまったり、、、
画面のデザインが変わる度に、「あれ?この機能はどこにいったのか?」と悩み、探し回ったり、、、
日常の業務でよくある例をあげれば、キリがない程に実は悲惨な状況になっています。
直感的にわかりにくい”UI”であるが為に、業務の効率・生産性が落ちているのです。
優れたUI/UXに帰ることで、ユーザーの日常業務を効率化することができるのです。
3.エラー率の低減
明確で一貫性のある直感的にわかりやすいUI設計は、ユーザーの操作ミスを防ぎます。
複雑な操作画面、複雑な手順であれば、あるほど、人はミスをおこしやすくなります。
UIの設計も、システムの設計も、ソフトウエアの設計も、人は色々と手を入れて複雑につくりたくなる生き物だったりするのですが、実は一貫性のあるシンプルな設計こそが最も人的なミスを発生させにくい設計なのです。
特に重要なデータを扱うビジネス用途では、明確で一貫性のある直感的にわかりやすいUI設計は絶対です。
重要なデータを扱うビジネスにおいて、エラーによる損失は深刻な問題に直結しますので、明確で一貫性のある直感的にわかりやすい信頼性の高いUIは強力な差別化要因となるのです。
少し長くなってきましたので、今回はここまでにしておきます。次回は、UIの定量的な競合優位性の測定方法についてご紹介します。
解説記事「「Don’t Make Me Think」が教える直感的なプロダクト作り」の続きは
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この記事を書いた人

株式会社APPSWINGBY マーケティング
APPSWINGBY(アップスイングバイ)は、アプリケーション開発事業を通して、お客様のビジネスの加速に貢献することを目指すITソリューションを提供する会社です。
ご支援業種
情報・通信、医療、製造、金融(銀行・証券・保険・決済)、メディア、流通・EC・運輸 など多数

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監修

株式会社APPSWINGBY CTO 川嶋秀一
動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。

株式会社APPSWINGBY CTO 川嶋秀一
動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。