2025年に注目すべきITトレンド
明けましておめでとうございます。本年もAPPSWINGBYをどうぞ宜しくお願い致します。
さて、2025年最初の投稿は、「2025年に注目すべきITトレンド」です。
2025年を目前に控え、企業のIT活用における変化のスピードはこれまでになく加速しています。世の中を取り巻くビジネス環境は複雑化し、市場競争力を維持・強化するためには、ITの進化や活用方法にいち早く対応することが欠かせません。特に、クラウド・AI・データ活用などの分野で大きなイノベーションが起きている今、企業としてはこれらのトレンドをどう取り込み、自社のビジネスモデルや業務プロセスをどう変革していくのかが大きな課題となっています。
本稿ではまず、「ビジネス環境と技術革新の加速」という視点から、DX(デジタルトランスフォーメーション)の本質とそれを支えるITの変化、そして企業競争力を左右する最新のITトレンドの押さえ方を解説します。2025年に向けた戦略構築のヒントとして、ぜひご一読ください。
DX(デジタルトランスフォーメーション)を支えるITの変化
近年、あらゆる業種・業界で「DX(デジタルトランスフォーメーション)」というキーワードが叫ばれています。これは単にITシステムを導入するだけでなく、「デジタル技術を活用してビジネスモデルや企業文化、業務プロセスを抜本的に変革し、新たな価値を創造すること」を意味します。
2025年に注目すべきITトレンドとして、以下の領域がますます重要視されると考えられています。
- AI(人工知能)活用の普及
- データ分析の高度化や自動化による迅速な意思決定
- アプリケーションや業務システムへのAI組み込みで新たな価値提供
- クラウドネイティブ化
- レガシーシステムからの移行やマイクロサービス化により、ビジネス要求に柔軟に対応
- ハイブリッドクラウド・マルチクラウド戦略の浸透
- アジリティを高めるDevOpsの進化
- CI/CDパイプラインやIaC(Infrastructure as Code)の活用で開発・運用を効率化
- AI支援によるコードレビューや運用監視の自動化
- データ利活用基盤の強化
- リアルタイム分析や大規模データ処理のためのストリーミングデータパイプライン
- データプライバシー・ガバナンスを踏まえたデータ管理と分析基盤
これらはすべて、DXを本格的に推進するうえで不可欠な要素です。企業が自社の事業特性や成長戦略に合わせて必要な技術を選び、柔軟に導入・統合していくことで、市場変化に即応できる組織体制が構築されていきます。
企業競争力を左右する最新トレンドの押さえ方
多くの企業がDXを掲げ、積極的にIT投資を行う中で、2025年のITトレンドを押さえることは競合他社との差別化を図るうえでも極めて重要です。しかし、IT技術は新陳代謝が激しく、毎年のように新しいソリューションやフレームワークが登場します。すべてを追いかけるのは現実的ではありません。そこで、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
- 自社の経営戦略・ビジネスモデルとの整合性をまずは検討する
- 「何でもかんでも最新技術を導入すれば良い」というわけではありません。自社の強みや顧客のニーズを理解したうえで、どの領域にIT投資を集中すべきかを明確にすることが重要です。
- 優先度とスモールスタートでの実証を意識する
- AIやクラウドなど大規模なプロジェクトはリスクも伴います。まずは小規模なPoC(概念実証)やパイロットプロジェクトで成果を検証し、スケールアップしていくアプローチが有効です。
- 人材育成と組織体制の見直し
- DXを推進するうえでは、新しい技術を扱える人材の確保や社内育成が不可欠です。従来型の組織構造やプロセスにとらわれず、アジャイルな体制を整備し、変化に柔軟に対応できる文化を醸成しましょう。
- 信頼できるパートナーとの連携
- すべてを自社内でまかなおうとすると、知識・リソース・スピードの面で限界があります。SaaSベンダーやクラウドプロバイダ、専門コンサルティング企業などと連携しながら、最適な技術・サービスを選択することが求められます。
このように、単に「AI」「クラウド」「セキュリティ」といったキーワードを並べるだけでなく、自社のビジネス目標や組織の現状を踏まえたうえで最適解を導くことが、企業競争力を高めるカギとなります。ITトレンドを的確に捉え、それらを戦略的に取り入れることで、短期的な成果だけでなく中長期的な事業成長にもつなげることができるでしょう。
2025年注目すべきITトレンド: NG-DevOps
IT分野の技術革新が加速する中、AI(人工知能)は企業の開発・運用プロセスを大きく変革する存在として注目されています。従来のシステム開発・運用スタイルを根本から変え、さらに付加価値を高めることが期待されているのが、AIを活用した「新世代のDevOps(NG-DevOps)」です。本章では、AIを取り入れたDevOpsの具体的な活用法やメリット、さらに実際の最適化事例について解説します。
AIの支援を受けた新世代のDevOps(NG-DevOps)
DevOpsとは何か
- DevOps とは、アプリケーションやサービスの 開発(Development) と 運用(Operations) を一体化・連携させる手法です。従来の「開発チーム」と「運用チーム」が縦割りのままでは、ソフトウェアのリリースに時間がかかり、障害対応にも遅れが生じるなどの課題がありました。
- DevOps は「継続的インテグレーション(CI)」「継続的デリバリー(CD)」「インフラのコード化(IaC)」などのプラクティスを通じて、システムの変更を素早く、しかも高品質でデリバリーできる状態を目指します。
NG-DevOps が求められる背景
- システムの複雑化: マイクロサービスやマルチクラウドの普及により、システム構成や依存関係が複雑になりがちです。
- スピードと品質の両立: ビジネス環境の変化スピードが速まる中、素早いリリースサイクルと高い品質を同時に求められます。
- AI技術の成熟: 機械学習や自然言語処理など、AIを活用できる領域が拡大。DevOpsプロセスにおいても、AIの活用が現実的な選択肢となっています。
このような背景を受け、AIを活用してDevOpsの各工程を効率化し、さらには高度化・自動化する 新時代のアプローチが「NG-DevOps」として注目されています。
NG-DevOpsの主な特徴
NG-DevOpsの主な特徴は、次の通りです。
1.AI活用によるコードレビュー・テストの自動化
- 機械学習モデルを使ったコード解析で、潜在的なバグやセキュリティリスクを自動的に検出。
- テストケースの生成やリグレッションテストの実行をAIで最適化し、人手不足を補うだけでなく品質を均一化する。
2.運用監視・障害対応の高度化
- 従来の閾値ベースの監視だけでなく、AIが通常時の振る舞いを学習 し、異常があれば即座にアラートや一次対応を実施。
- 障害発生時のログ解析をAIがサポートし、原因特定と修復までを短時間で完了させる。
3.継続的フィードバックの強化
- ユーザーの利用状況やアプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムで収集・解析。
- AIが重要度の高いエラーやユーザーフィードバックを優先度づけし、開発サイクルに適切に反映。
4.効率的なリソースマネジメント
- ビルドやテストで消費するクラウドリソースをAIが最適にスケジューリングし、不要なコストを削減。
- トラフィック予測やコンテナのオートスケーリングなどにもAIを取り入れ、インフラ運用を自動化。
次回は、2025年に注目すべきITトレンドとしてご紹介した「NG-DevOps 」を深堀りしていきます。
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この記事を書いた人
株式会社APPSWINGBY マーケティング
APPSWINGBY(アップスイングバイ)は、アプリケーション開発事業を通して、お客様のビジネスの加速に貢献することを目指すITソリューションを提供する会社です。
ご支援業種
情報・通信、医療、製造、金融(銀行・証券・保険・決済)、メディア、流通・EC・運輸 など多数
監修
株式会社APPSWINGBY
CTO 川嶋秀一
動画系スタートアップ、東証プライム R&D部門を経験した後に2019年5月に株式会社APPSWINGBY 取締役兼CTOに就任。
Webシステム開発からアプリ開発、AI、リアーキテクチャ、リファクタリングプロジェクトを担当。C,C++,C#,JavaScript,TypeScript,Go,Python,PHP,Vue.js,React,Angular,Flutter,Ember,Backboneを中心に開発。お気に入りはGo。