word2vecとは
word2vec(ワードツーベック)とは、2013年にGoogleによって開発された、自然言語処理における単語の分散表現(単語埋め込み)を学習するための手法です。
従来のone-hotベクトルなどの手法とは異なり、単語の意味や文脈を捉えた高精度なベクトル表現を獲得できることから、自然言語処理の様々なタスクで活用されています。
word2vecの基本的な概念
word2vecでは、単語を低次元の密なベクトル(分散表現)に変換します。このベクトルは、単語の意味や文脈を反映しており、意味的に近い単語はベクトル空間上で近い位置に配置されます。
word2vecには、主に以下の2つの学習モデルがあります。
- CBOW(Continuous Bag-of-Words): 周囲の単語から中心の単語を予測するモデル
- Skip-gram: 中心となる単語から周囲の単語を予測するモデル
これらのモデルは、大規模なテキストデータを用いてニューラルネットワークを学習することで、単語の分散表現を獲得します。
word2vecのメリット
word2vecは、従来の単語表現手法と比較して、以下の点で優れています。
- 高精度な単語表現: 単語の意味や文脈を捉えた高精度なベクトル表現を獲得できます。
- 計算効率: 低次元の密なベクトルを用いるため、計算効率が高いです。
- 単語間の類似度計算: ベクトル間の距離やコサイン類似度を用いることで、単語間の意味的な類似度を計算できます。
- 類推: ベクトル演算によって、単語間の類推を行うことができます。(例:「王様」-「男性」+「女性」=「女王」)
word2vecの活用例
word2vecは、自然言語処理の様々なタスクで活用されています。
- テキスト分類: テキストを構成する単語の分散表現を平均化することで、テキスト全体のベクトル表現を獲得し、分類に利用します。
- 情報検索: 検索クエリと文書の単語の分散表現を用いて、意味的な類似度を計算することで、高精度な検索を実現します。
- 感情分析: テキストの単語の分散表現を用いて、感情を分析します。
- 機械翻訳: 単語の分散表現を翻訳モデルに組み込むことで、翻訳精度を向上させます。
- 質問応答: 質問と回答の単語の分散表現を用いて、意味的な類似度を計算することで、適切な回答を生成します。
word2vecは、自然言語処理における革新的な技術であり、単語の意味や文脈を捉えた高精度な分散表現を獲得することができます。近年では、Transformerなどのより高度なモデルが主流となっていますが、word2vecは依然として重要な技術として活用されています。
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