動画制作を行う上で気になる動画の”画質”#2

前回からの続きです。

fps

fpsは、frames per secondの略で、一秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位のことです。動画は、パラパラ漫画と同じで、異なる画像を高速で表示することで動く画として表現することができています。

fpsは、一秒の中に何枚の画像を入れてるかの指標ある為、fpsで表す数が多ければ多い程、滑らかな動画に表現することがでるということになります。

仮に「1 fps」と表記されている動画があるとすれば、カタ、カタ、カタと動くぎこちない動画になりますし、「120 fps」と表記されている動画であれば非常に滑らかな動画として高速で動く人や乗り物なども何の違和感なく楽しむことができる動画ということになります。

fpsには、1fps、3fps、24fps、25fps、30fps、50fps、60fps、120fpsなどの値があり、最近の一眼レフカメラなどでは、24fps、30fps、60fpsなどが標準で選択できるようになっています。

撮影する被写体によってfpsを選択する

最適なfpsは?と疑問に持つ方も多いと思います。fpsは、撮影する被写体によってfpsを選択するようにします。

通常の動画を撮影する場合であれば、30fpsで十分に満足できる動画を撮影することができます。例えば、社内教育など利用する教育用動画を撮影する場合ば、30fpsを選択しておけば十分に満足のいく動画を撮影することができます。

もし、あまり動きの少ない被写体を撮影する場合であれば、24fpsでも十分です。

撮影したい動画が、サッカーや野球、バスケットなどの「スポーツ」や「動きの早い動物」例えば鳥の飛び立つ瞬間までを撮影したい場合には60fpsを選択するとコマ落ちのない満足いく動画を撮影することができます。さらに高速で動くような車両などの被写体、編集でスローモーション動画を使いたいなど場合は、60fpsもしくは120fpsを選択すると良いでしょう。

以前、サッカー選手がサッカーボールを蹴る瞬間をスロー再生したい!一コマを切り出したい!といった際に、試しに30fpsで撮影してみたところ、サッカー選手の蹴り脚がボケてしまい、結局は30fps、60fpsとfpsを変更して撮影することになりました。

但し、fpsを大きくしていくと、SDカードなどの記憶媒体に保存されるデータの容量が大きくなりますので、データの保存可能な容量を確かめながらfpsを最適な値に設定することが重要です。

参考までに、fpsと主な用途表です。

fps主な用途
3-5fps防犯カメラ
24fps(23.98fps)映画
30fps(29.97fps)日本国内のテレビ・DVD
60fps4K・8Kテレビ放送・DVD
120fpsスポーツ用カメラ・ゲーム
fpsと主な用途

fpsにあわせて変更するシャッタースピード

さて最後にもう一点だけ。fpsを変更した際に気をつけなければならないことがあります。それがシャッターを切る速度、「シャッタースピード」の設定です。

では、シャッタースピードはどのような値にすればよいのでしょか?

先人達の教えによると、「シャッタースピードは、フレームレートの凡そ2倍程度の数字が目安」と言われています。30fpsであれば1/60秒のシャッタースピードを選択することで、違和感なく自然な動画を撮影することができます。

まとめ 動画配信用に最適なfps値は

教育用動画や企画動画などの配信に最もおススメな値は、「30fps」がおススメです。